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量子ドット 農業用フィルム / 他
現在、世界中で多くの農家が、農業用ハウスの中で植物を栽培しています。ハウス環境を適切にコントロールすることで、植物の収穫量や品質を高める、栽培期間を短縮する、収穫時期を調整することなどが可能になっています。そうしたハウス環境の構築に一役買っているのが、農業用フィルムです。従来の農業用フィルムでは、有害な紫外線を光合成に適した光の波長に変換する試みがなされてきましたが、可視光線透過率や波長変換後の強度が十分とはいえませんでした。
この点、量子ドットを用いて光スペクトルを制御することにより、植物の成長を促進することを目標にしている、量子ドット農業用フィルムが近年開発されています。 量子ドットによって、太陽光のバンドギャップ(結晶のバンド構造における、禁制帯のエネルギー幅。この幅が広いと絶縁体、狭いと半導体になる)を調整することで、植物の成長過程に合わせて、適切な波長、強度の光に変換し、植物の成長サイクルを促進することを試みています。
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